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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

我楽句多さん作2014年05月09日

まだ成らぬ素人づくりの茄子胡瓜

季語・夏

 自分ではお気に入りの句にしていますが中七ガ字余りになってしまいました。のを省いてもとは思いましたが。この句の場合、茄子胡瓜は両方とも季語ですがこれも季重なりなるでしょうか?

●かぎろいのコメント2014/08/07

 我楽句多さん、こんにちは。
 「の」は削って、中七の字余りを修正した方が良いでしょう。「の」がなくても、十分意味が通りますし、リズムも良くなります。

 俳句は、一句一季語が基本です。同じ季節の季語であっても、2つ以上、季語を入れるべきではありません。ただ、二つの季語が互いに生かし合っている場合や、強い季語と弱い季語の軽重が明らかな場合は、OKとされています。
 この句の場合でしたら、複数の野菜を育てていることがわかる「茄子胡瓜」の方が、一季語より良いと思うので、問題無いと思います。

 作品は、野菜の成長を楽しみにしている心を素直に書いており、わかりやすく共感が持てる句だと思います。