選句・夏野菜酔いに添うする鉢一つ

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夏野菜酔いに添うする鉢一つ

[ 作者名] 村上 美代子
[ メッセージ ] 我が家では自家栽培の野菜で主人がお酒を楽しんでおります、鉢に盛った野菜で酔いが進みます

2014-08-26 13:45:12に投句

夏野菜

快音を夏銀傘や敦賀気比

[ 作者名] 吉田進一
[ 俳句本文 ] [ メッセージ ] 敦賀気比高校が地元なので久しぶりに俳句を作りました。

2014-08-26 13:16:32に投句

蜃気楼海の向こうに謎の島

[ 作者名] 小林 輝(ひかる)
2014-08-21 20:11:58に投句

かぎろいのコメント

この中では、村上美代子さんの『夏野菜酔いに添うする鉢一つ』が一番良いと思いました!

一見、夏野菜が主役のように感じますが、晩酌を楽しむための添え物であるというのが、味わい深いです。お酒という言葉一切出てこないので、想像力を巡らさないと意味に気づきにくいですが、意味に気づいた時には、おもわず膝を打ちました。

吉田進一さんの「快音を夏銀傘や敦賀気比」は、リズムがとても良かったのですが、福井県敦賀市の人ではないと敦賀気比が学校名だとわからず、困惑してしまうと思います。俳句に固有名詞使うのは、結構難しいです。正岡子規の「柿食ば鐘が鳴るなり法隆寺」のように、有名なお寺の名前を使うのなら、多くの人に理解してもらえますが、マイナーな地名だと、ほとんどの人に意味が理解してもらえないという欠点があります。

小林輝さんの「蜃気楼海の向こうに謎の島」は、夏をイメージしておられるのように感じましたが、蜃気楼は春の季語なので、お間違えのなきよう。海は夏の季語のように勘違いしやすいですが、これは現代の感覚であって、海は季語ではありません。私も伊豆を旅行した時に、霧の向こうに島が見える光景を目にしたので、おっしゃりたいことはよくわかります。ぼうっと島が見えるけれど、詳細がわからないというのは想像力を掻き立てられますよね。

画面の前のあなたは、どれが一番よい句だと思いましたか? コメントをいただけるとありがたいです!(選句にご参加ください)