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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

俳句Q&A

季重ねについて長田亜子 2014/01/27

 季重ねについて。わたくし的には{わざわざ季重ねにすることもないけれど、情景を伝えたい場合は自由表現}と考えています。かぎろいさまの、季重ねのとらえ方はいかがですか?また、季重ねの有効な場合、否の場合、の句のあり方はどのようでしょうか。御教示ください。

●答え

 こんにちは。
 いろんな人の俳句に寸評を書かせていただいて感じたのですが、季重ねをすると、季節感が混乱し、意味がわかりにくくなる傾向が、やはりあります。
 もちろん、同じ季節を詠っていたり、季語の軽重が明瞭である場合は良いのですが、夏と冬といった正反対の季語が一つの句の中に入っていると、混乱しやすいです。
 なので、読者を混乱させないような配慮がされているのであれば、OKだと考えます。

 現代人は、非常に忙しく、娯楽も多いので、難解な句、意味がわかりにくい句というのは、味わってもらいにくいです。
 俳句のルールに囚われすぎるのも良くないと思いますが、ルールも無意味に成立している訳ではないので、季重ねをした結果、明らかに句の質が向上する場合以外は、避けた方が懸命かと思います。