蕪村が生涯に詠んだ句は3000といわれていますが、芭蕉はどれくらいの句を詠んだのでしょうか。
●答え
松尾芭蕉の作句は確認されたものだけで982句です。
彼が残したものである可能性があるけれど、確かなことがわからない句は、他に数百あると言われています。
松尾芭蕉の名句といえば、「古池や蛙飛び込む水の音」「五月雨をあつめて早し最上川」「夏草や兵どもが夢の跡」「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」など、国語の教科書に掲載されるレベルのものがありますが、まったく知られていない句も意外と多いのです。
俳聖と呼ばれるほどの人でも、ことごとく名句を作れた訳ではなく、人の印象に残らない句も、言ってしまえば駄句も数百単位であったのです。
俳句を作る人は、この点に着目して、失敗作を作ることを恐れずに、どんどん作句して欲しいと思います。芭蕉も、駄句を残している訳ですからね。