かぎろい様
こんにちは。2回投句させていただいた馬蓉で中国人です。
前は日本に六年間留学したことがあります。今年は仕事で日本に行ったことを機に、俳句に接したことがあって、国に戻ったら、もっと勉強したいと思いました。
外国人だから、中国語や英語で作るのがいいかもしれないと思われるようです。しかし、わたしは日本語で作りたいと思ったのは日本で覚えた日本に関するさまざまな感覚を生かして風情な日本の姿を深く知りたいという理由ですが、いかが思われますか? やっぱり無理な話でしょうか。
ところで、作るとなると、本当に難しいとは思います。
といっても、日本語の勉強にもなるので、続けていきたいと思います。今はサイトで俳句の作り方など勉強している最中です。
その中で、難しいと思うのは、季語や、切れ字などの古典文法や、それから発想ですね。やっぱり季語や、切れ字などまずクリアしないと始まりませんね。
それから、名句をどんどん読んでいって、センスを磨いていくほかはないでしょうね。もし、なにかいい勉強法があればぜひ教えてください。それでは、よろしくお願いします。
●答え
馬蓉さん、はじめまして。
管理人のかぎろいです。
>日本に関するさまざまな感覚を生かして風情な日本の姿を深く知りたいという理由ですが、いかが思われますか?
とても良いことだと思います。
俳句は日本の四季を謳ったものであり、庶民文化として発展したものなので、日本の風情を知るには一番良い趣味だと思います。
日本文化は「わび、さび」という説明するのが難しい感覚的な美意識が根底にあります。
これを体感するには、俳句がもっとも適しています。蕉風俳諧では「さび」の理念が重視されました。
俳句を学ぶには、まず名句にたくさん触れて、自分でも思いついたらとにかく作ってみるのが良いかと思います。名句は図書館に行けば、書物がたくさんありますので、探すには苦労しないと思います。
俳句の感覚を磨くのは日本人でも難しいので、焦らずにゆっくり学んでいかれるのがよろしいかと思います。
お返信、ありがとうございました。俳句のことや、その裏にある日本人の独特な美意識などについて大変勉強になりました。
「俳句は庶民文化として発展したもの」だということも、とても素敵なことだと思い、感心しました。中国の漢詩はもともと自然の風景を通して人間の感情などを詠んだものですが、今はだれでも簡単に作れるものではなくなりました。
でも、同じく詩としても、美への追求という点で何か似通うところがあるかもしれません。これから、焦らずに、日本のことも、中国のこともいろいろ勉強していきたいと思います。よろしくお願いします。
最後に、今日作った駄句を披露させていただきます。
夕立や雨宿りする猫の群れ
それでは、失礼します。