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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

かぎろい作2011年1月03日

 初詣ウサギも縮む寒さかな

 冬晴れや暖房恋し帰り道

 2011年うさぎ年の初詣に行った際に読んだ句です。
 

 実は、私は、うさぎを飼っていまして、縁起の良い今年の干支様と共に、実家に帰省だ! と思って、この子を連れて田舎に帰りました。
 今年は暖冬かと思いきや、急に気温が下がりだして、暖房のないところには、一秒たりともいたくないような状況の中、初詣をしてきました。

 もちろん、最高に縁起の良い生物、うさぎ殿も一緒です。

 しかし、うさぎは自分の縄張りから一歩でも外に出ると、不安でたまらなくなる、ひきこもりな性格をしています。神社の前で、妻に抱かれながら、縮こまって、ブルブル震えていました。

 私は寒くてブルブル。うさぎは、おびえてブルブル。
 一人と一匹に共通するのは、とにかく早く暖房のあるところに帰りたい。
 そんな情景を写した句です。

●タカさんのコメント

 両句とも季語が二つ入っています。

 「初詣」と「寒さ」。
 「冬晴れ」と「暖房」。

 俳句において、二重季語は原則禁止です。

 また、ウサギは、カタカナではなく、「うさぎ」か「兎」と書いた方が良いです。