ヒーターの側でまどろむうさぎかな
寒さが厳しくなってきた12月に詠んだ句です。
ちょうど、ラジオで俳句の番組をやっており、これに触発されて、家の中で何か俳句を作ってみようと思い立ちました。
隣を見ると、我が家で飼っているウサギのユキが、ペットヒーターの上に乗って、うつらうつらと船を漕いでいたので、これはおもしろいなぁ、と思って、句にしてみました。
ウサギは警戒心が強い動物なので、それがのんき極楽太平楽に過ごしていると、本当にリラックスしているのだなぁ、と感じられて、ほのぼのするのです。
最初は、
ヒーターの上でまどろむうさぎかな
にしたのですが、これだとウサギ用のペットヒーターを知らない人には意味が通じないと妻に指摘されて、変更しました。
我が家で使っているペットヒーターは、うさぎが上に乗って暖まることができる床暖房形式なのです。
俳句は、他人にわかるように詠まなければならないと、松尾芭蕉も言っています。
でも、ときどき自分が当たり前に持っている知識を他人も当然持っていると、深く考えもせずに文章を作ってしまうので、気を付けねばならないと思いました。
妻に言わせると最初に作った句は、うさぎを飼っている人にしか意味が通じない、駄作だそうです。
ユキも来年で4歳になります。うさぎの平均寿命は7年なので、人間の歳に換算すると、もう中年あたりなのですが、いつまでも世間知らずの子供のように、食って寝て、遊ぶ日々を送っています。