福耳の裃揃ふ節分会
季語・冬
かぎろいさん、こんばんは。
いつも懇切丁寧な鑑賞、適切なご教示、ありがとうございます。とても参考になります。
少し時期が遅れましたが、あの暖かかった日に、産土様の節分祭に参加した時に詠んだものです。
土地の名士の方って、不思議に福耳をおもちなんですね。
安眠父さん、こんにちは。
うっ、これは少し読むのに知識が必要で、解釈が難しい句ですね。
『裃』が何を指しているのかで、考え込んでしまいました。
おそらく、「裃を着た福耳の名士たちが、節分会に集まって、おもしろい」という意味だと思います。
『裃』は複数の意味がある言葉で、「上の部分と、下の部分」という意味もあります。このため、「節分会に大勢の人が集まって、福耳の上の部分と、下の部分が揃ってしまったよ」という意味なのかも、とも思いました。
ただ、福耳が具体的にどういう形をしているのか記憶になかったため、この解釈で良いのか迷いました。
迷った末、これはストーレートな意味に受け取るのが良いのだと気づきました。
節分会で福耳を詠んだのは、着眼点がおもしろくてよかったと思います。
裃・・・・・と言ったら、武士の正装とだけしか私は知らなかったのですが、上の部分と下の部分と言う意味もあったのですか。
福耳は、耳たぶがぼってりとした、七福神たちの、あの耳の形です。
大きな寺社の節分会には、裃を着た力士や芸能人たちが豆撒きをしますが、地方の少し大きな寺社でも、地元の名士と言われる、市長、議員などが豆撒きをしますね。
この方々、不思議と皆さん、福耳をお持ちなんですよ。