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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

安眠父(アミンパパ)さん作2014年02月11日

福耳の裃揃ふ節分会

季語・冬

 かぎろいさん、こんばんは。
 いつも懇切丁寧な鑑賞、適切なご教示、ありがとうございます。とても参考になります。
 少し時期が遅れましたが、あの暖かかった日に、産土様の節分祭に参加した時に詠んだものです。
 土地の名士の方って、不思議に福耳をおもちなんですね。

●かぎろいのコメント2014/02/16

 安眠父さん、こんにちは。
 うっ、これは少し読むのに知識が必要で、解釈が難しい句ですね。
 『裃』が何を指しているのかで、考え込んでしまいました。
 おそらく、「裃を着た福耳の名士たちが、節分会に集まって、おもしろい」という意味だと思います。

 『裃』は複数の意味がある言葉で、「上の部分と、下の部分」という意味もあります。このため、「節分会に大勢の人が集まって、福耳の上の部分と、下の部分が揃ってしまったよ」という意味なのかも、とも思いました。
 ただ、福耳が具体的にどういう形をしているのか記憶になかったため、この解釈で良いのか迷いました。
 迷った末、これはストーレートな意味に受け取るのが良いのだと気づきました。

 節分会で福耳を詠んだのは、着眼点がおもしろくてよかったと思います。 

●安眠父さんのコメント2014/02/18

 裃・・・・・と言ったら、武士の正装とだけしか私は知らなかったのですが、上の部分と下の部分と言う意味もあったのですか。
 福耳は、耳たぶがぼってりとした、七福神たちの、あの耳の形です。
 大きな寺社の節分会には、裃を着た力士や芸能人たちが豆撒きをしますが、地方の少し大きな寺社でも、地元の名士と言われる、市長、議員などが豆撒きをしますね。
 この方々、不思議と皆さん、福耳をお持ちなんですよ。