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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

阿修羅さん作2014年04月09日

悲しみは潔く散る桜かな

季語・春

 最近失恋しました。その悲しみを桜に託した句です。

●かぎろいのコメント2014/04/27

 阿修羅さん、こんにちは。
 この句は、桜を描写したものではなく、作者の悲しみを桜に例えたものです。
 俳句は、四季折々の自然を描写するのが基本です。
 その中から、作者の心情が滲み出てくるのが良いのであって、最初から作者の心情が全面に出ているのは、良くありません。

 例えば、「赤い椿白い椿と落ちにけり」という河東碧梧桐の名句は、椿の様子を描写することで、「無常観」を表現しています。
 無常観とは言葉に出してしまうと、浅薄な感じがしますが、無常観を感じる具体的な自然の描写を通してだと、より深いレベルで無常観を味わうことができる訳です。

 また、悲しみを表現するにも、悲しいという言葉をストレートに使ってしまうのは文芸では稚拙とされています。悲しいと言わずに悲しみを表現することで、悲しみがより深く読者に伝わるのです。