耳元でそっとつぶやく猫の恋
微笑みの深し味わい夏蜜柑
満天星の花に秘めごと数あまた
季語・春
本日の夕べにふっと頭に沸いた俳句たちです。
阿修羅さん、こんにちは。
今回の句は、3つとも焦点がぼやけているような印象を受けました。ちょっと何を伝えたいのか、曖昧な感じがします。
「耳元でそっとつぶやく猫の恋」
発情期の猫は、騒がしくて攻撃的になるようです。
この猫の恋と、耳元でそっとつぶやく、という静かな表現が合っていないように思いました。
猫同士のことを詠んでいるのではなく、人間が「猫が恋しているね」と言っているのかも知れませんが、それだと、そっとつぶやく理由がよくわからなくなります。
「微笑みの深し味わい夏蜜柑」
夏蜜柑をが美味しかったので、思わず微笑んでしまったのだと思います。
しかし、その味を「深し味わい」と表現してしまったのが、浅はかだと思います。夏蜜柑の味を伝えたいのでしたら、直接的な表現ではなく、自然や人の営みを通して深い味が伝わるようなに工夫した方が良いです。
「満天星の花に秘めごと数あまた」
ちょっと何が言いたいのかわからない句です。
主役は、満点星と花のどちらでしょうか?