風を呼び雲を誘う山笑ふ
季語・春
今日は風と雲を呼び込んでいる、そんな山の姿を見たような気がしました。
(曇り空ひろがる山の風景でした。)
阿修羅さん、こんにちは。
日本の農民の間では、春になると山の神が、山から降りてきて田の神となり、秋には再び山に戻るという信仰があるそうです。日本書紀では、風の神の次に木の神が生まれ、その次に山の神オオヤマヅミ神が生まれたそうで、風と山とは関連が深いです。
風や雲を呼び込んで山が笑う、という発想は、日本神話的だな、と思いました。
ただ、山が笑うという擬人化は、写生ではなく、作者の主観的イメージが強く、月並みです。イメージで俳句を作ってしまうと、人間のイメージはかなり似ているので、たいてい陳腐なものになってしまいます。また、擬人化はちゃんと対象を観察していないと思われてしまいます。
擬人化は決してダメな手法ではないのですが、正岡子規は月並み俳句の特徴の一つに上げており、あまり安易に使わないほうが良いとされています。
かぎろいさん こんにちは。
ご感想ありがとうございます。
擬人化された季語を用いて句を作るのはけっこう難しいと思いました。
物事を写生して表現すること、まさに かぎろいさんがおっしゃるようなことが自分の句づくりの課題となると思います。
毎度アドバイスをありがとうございます。