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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

阿修羅さん作2014年05月24日

緑さす光あふれる矢を放つ

季語・夏

 「緑さす」が夏の季語です。
 初夏の若葉のあざやかな緑。そこに光射す木漏れ日が心地よく眩しいです。

●かぎろいのコメント2014/11/14

 阿修羅さん、こんにちは。
 「緑さす」は、初夏の目覚めるような若葉の緑のことです。
 「光りあふれる」は、木漏れ日のことを言っているのだと思います。

 ただ、下五の「矢を放つ」の意味するところが、ちょっと良くわかりません。初夏の木漏れ日の強い光を矢に例えた比喩でしょうか?
 となると、矢を放っているのは太陽でしょうか?
 あるは、若葉が木漏れ日を放っているという意味でしょうか?

 おそらく後者だと思うのですが、「矢を放つが」が木漏れ日の比喩であり、若葉を擬人化していることに気づかないと意味がよくわからない、すぐには意味が通じにくい、わかりにくい句になってしまっていると思います。

 一読した際は、「矢を放つ」が突然でてきて、誰が矢を射っているのかと少々、戸惑いました。