午後の風ひとりをあます春の窓
季語・春
いりさわとしえさん、こんにちは。
「一人孤独に部屋で過ごしてると、窓から春の陽気を伝える風が入ってくる」映画の一場面のような句ですね。
伝えないことはわかるのですが、ちょっと説明的するぎる句だと思いました。
「ひとりをあます」
特にこのフレーズが深みのない安直な寂しさを生み出していると思います。
一人と書いてしまうと、どうしても寂しさを感じ取ってしまうので、楽だとは思うのですが、月並みです。
また、「春の窓」という言葉にも引っかかりを覚えました。
いかにも取ってつけた季語のように感じます。
「春の窓」があるなら、「夏の窓」「秋の窓」もあるはずで、これらの違いがわかりません。