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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

いりさわとしえさん作2014年04月14日

午後の風ひとりをあます春の窓

季語・春

●かぎろいのコメント2014/05/29

 いりさわとしえさん、こんにちは。
 「一人孤独に部屋で過ごしてると、窓から春の陽気を伝える風が入ってくる」映画の一場面のような句ですね。
 伝えないことはわかるのですが、ちょっと説明的するぎる句だと思いました。

 「ひとりをあます」
 特にこのフレーズが深みのない安直な寂しさを生み出していると思います。
 一人と書いてしまうと、どうしても寂しさを感じ取ってしまうので、楽だとは思うのですが、月並みです。

 また、「春の窓」という言葉にも引っかかりを覚えました。 
 いかにも取ってつけた季語のように感じます。
 「春の窓」があるなら、「夏の窓」「秋の窓」もあるはずで、これらの違いがわかりません。