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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

淳さん作2014年04月01日

湿り雪染めし湯の谷薄墨に

季語・冬

 雪が降る山あいの温泉に行った際、墨絵のような光景を句にしました。初心者です。宜しくお願いします。

●かぎろいのコメント2014/04/10

 淳さん、こんにちは。
 これはとてもおもしろい句だと思います。
 雪が降っている温泉の谷の様子が墨絵のようだった、という作者ならではの発想をを素直に表現した点がおもしろいです。
 また、句からイメージされる情景もきれいなので、読後感が良いです。

 ただ、コメントを読まないと、意味がわかりにくいのが難点です。
 『薄墨』が何を意味するのか、この句のみから想像することは困難と言えます。『薄墨』について、辞書で調べてみましたが、墨絵を意味する言葉ではないです。連想することは可能ですが、下五以外は、温泉の様子を写生したものですので、これが作者の想像であると推測するには、発想の飛躍が必要になります。

 おもしろい句なのですが、わかりにくいという点が残念だと思います。