堤防にエサ入れ散りて夏の夕
季語・夏
堤防での魚釣りをしての帰りの情景です。
「祭りの後」って感じですかね。
お願いします。
寿猫さん、こんにちは。
この句は、俳句の醍醐味である無常感が良く出ていますね。
堤防で魚釣りをしていた人たちが残した餌入れが、夕日に照らされながら散乱している。釣り人たちはどこに行ったのかな? といった作者の気持ちが伝わってきます。
沈みゆく夕日を背景に持ってきたのも、物寂しさを醸成するのに役立っていますね。
意味がわかりやすく、誰でも祭りの後の物寂しさを味わうことができる良い句だと思います。