木漏れ日にそよ風誘うほととぎす
季語・春
故郷の野山を思い出して。
熊野の古道さん、こんにちは。
印象は悪くないのですが、良く考えると、何を言いたいのか良くわからない句です。
「木漏れ日」「そよ風」「ホトトギス」と3つの題材が詰め込まれていますが、どれにも焦点が定まっていません。どれも深く写生されていませんし、この3つが相乗効果を発揮して、なんらかの余韻をもたらしているわけでもありません。
「そよ風誘うホトトギス」、というのも良くわからない表現です。これは比喩表現であるのか、実際に風が吹いているのか解釈に迷います。
おそらく、実物のホトトギスを見ること無く、想像して書いてしまったのが原因だと思われます。月並みな表現にもなってしまっているので、なるべく実物を観察して、その姿を書くようにしてみてください。
すみません。前回の『大漁旗海の青さや初ガツオ』の句の出来が良すぎたので、辛口コメントになってしまいました。