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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

熊野の古道さん作2014年05月05日

熊野路や見知らぬ花に癒されて

季語・季語なし

 熊野古道を歩くのは大変ですが道端に咲く花を見ると少し疲れも癒されたものです。

●かぎろいのコメント2014/07/25

 熊野の古道さん、こんにちは。
 素直でシンプルで、伝えたいことがよくわかる句です。
 長大な参道である熊野古道を歩いていて、心身ともに疲れきったところに、見知らぬ花があって、ホッと癒された、その一瞬の感動が伝わってきます。また、これから先も長い道のりを歩いて行くのだろう、という余韻や想像の余地も生まれています。

 ただ、できれば、花の名前を書いた方が、良い句になったと思います。
 夏目漱石の句に「本名は頓とわからず草の花」というのがあるのですが、これは滑稽俳句です。花の名前がわからないと正直に書いてしまうと、風雅より、どこか滑稽な感じが出てしまうと思います。

 もしその場で、花の名前がわからなかったら、ケータイのカメラで撮影して、後で図鑑で調べてみるのがよろしいかと思います。