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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

森 さと子さん作2014年02月10日

庭の木樹粉雪受けて薄化粧

季語・冬

 かぎろい様 こんにちは・
 昨日の大雪、降り始めは、美しい景色でした(投句)。
 徐々に 「庭の木樹粉雪つもり厚化粧」に変わってゆき歩道を確保すのにも大変でした。

 作句の中で「庭の木樹」(きぎ)と読みたいのですが、読めますか? いかがでしょうか。
 「樹木」じゅもくと書いて、(きぎ)とするのが方が素直なのかもしれません。
 また本来は「木々」と書き、(きぎ)と読むのが普通とも思いますが、これでは広さが伝わりにくいと考えました。
 さてさて、・・・それ以前にこの句で美しい風景が見えるかが問題ですが・・・・・

●かぎろいのコメント2014/02/11

 森 さと子さん、こんにちは。
 木樹と書いて、きぎと読むのは、コメントを読まないとわらかないと思います。
 一読した際は、もくじゅと読んでしまいました。
 もくじゅだと、語呂が悪いですね。
 木々と書かなった理由もわかりますが、きぎの方が語呂が良いので、こちらの方が良いかと思います。 

 あるいは、季重なりとなってしまいますが、木の名前を入れることで、より印象の強い句になると思います。
 例えば、「庭の杉」とかですね。杉は晩春の季語ですが、「雪」という冬を明示する強力な季語があるので、季節の混乱も起こらないと思います。

 風景はイメージしやすのですが、月並みな感じがしてしまうのが、問題です。庭の木樹粉雪つもり厚化粧」の方が、おもしろいさの点で言えば、上だと思います。 

●森 さと子さんのコメント2014/02/12

 かぎろい様、木々につきまして、ありがとうございます。
 実は雪の日
 「つるばらや粉雪受けし厚化粧」と句にしました。
 葉をほとんど落としている庭木のつるばらが、大層に雪を纏っていました。ところがこれでは季重となると思い、あれこれ悩み書きかえて投句した次第です。
 この日の句はつるばらに思いを馳せることとします。
 ありがとうございました。

●かぎろいのコメント2014/02/16

 森 さと子さん、新しく作りなおした句、とても良いと思います。薄化粧は、月並みな表現ですが、厚化粧とすると可笑しみも出て、おもしろいと思います。