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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

森 さと子さん作2014年01月19日

てんとう虫枯葉の下で眠っている

眠ってる落葉の下にてんとう虫

季語・冬

 かぎろい様こんにちは。
 先日元気な声で6歳になったと孫が報告してきました。お茶目で明るい男子、これまでの成長過程で彼との思い出が甦りました。
 絵本で天道虫は今の時期眠っていることを知ると捜したいと、眠って居そうな所を見つけ「葉っぱのお布団」といいながら小さな手で一枚一枚めくっていきした。
 園から10分の帰路は何と1時間余りかかってしまいました。
 重季語ですね。俳句にすること難しい・・・

●かぎろいのコメント2014/01/21

 森 さと子さん、こんにちは。

「眠ってる落葉の下にてんとう虫」
 「落葉」は冬の季語、「てんとう虫」は夏の季語、ということで、自覚されている通り、読者を混乱させやすい句になってしまっています。
 季語の軽重は、よく読めば「落葉」にあることがわかります。しかし、夏でも葉が地面に落ちていることはあるので、この句が夏を詠んだものであると、誤解してしまう人もいるでしょう。

「てんとう虫枯葉の下で眠っている」
 推敲したこちらの句の方が、季語の軽重がよりわかりやすくなっています。しかし、上記で指摘させていただいた問題は以前残っているので、視点を変えて、6歳のお孫さんの行動を詠むような句にした方が、意味が伝わりやすくて、良いのではないかと思います。