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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

野田雄大さん作2014年05月13日

薄紅の花咲く林檎匂いけり

季語・春

 自宅の近くにあるりんご園では、ほのかな甘い香りが漂ってきます。

●かぎろいのコメント2014/08/23

 野田雄大さん、こんにちは。
 りんごの実は晩秋の季語ですが、りんごの花は晩春の季語ですね。りんごの花は、ほのかに紅を帯びた白色の五弁花が特徴です。

 ちょっとこの句は、残念ながら陳腐だと思います。
 花と香りは、簡単に結びつく言葉ですし、私はりんごの花の匂いを嗅いだことがなく、嗅いだ経験がある人は少ないと思うので、どのような香りが漂ってくるのかイメージしづらいです。
 俳句はわかりやすさも重要なので、この点がマイナスかなと思います。

 また、なにか野田さんにしかない着眼点があると、良かったです。なにか驚きがないと、人の印象に残らないです。