人身事故運転再開待つ花見
季語・春
思いがけず。
おこおのこさん、こんにちは。
なんという不謹慎な句、そして、なんと正直な句かと思いました。
人間の性や業を見事に表してしまっています。
人身事故で電車が止まっている間、桜でも見て過ごそうか、とは、なんとも有りそうな話です。
風刺や皮肉を感じさせますので、読んだ後、良い意味で嫌な感じが残ります。
嫌な感じが残るというのは、決して悪いことではありません。
なにか言葉で人の心に影響を与えるのは難しいので、嫌な気分でも残せたほうが、記憶に残ります。
記憶に残る句こそ、良い句だと考えています。
ただ、これは桜ではなく、人間を描写してしまっているため、俳句というより川柳に近いものです。いっそ川柳として作ったほうが、おもしろいかと思います。