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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

三十六さん作2014年03月15日

梅の香が二歩先をゆく曲がり角

季語・春

 初めて投句させていただきます。年明けから咳が止まらず、マスクを手放せなかったのですが、先日やっと完治。マスク解禁の日、いつも通り梅の花を横目に通り過ぎたあと、梅の花の香りがあとをおってきて、いたく感動しました。

●かぎろいのコメント2014/03/16

 三十六さん、こんにちは。
 梅の香りが広がっていることを「二歩先をゆく」と表現するのは、おもしろい発想だと思います。知識ではなく、ご自分の感じたこと重視し、独自の表現を模索されているのがわかります。 

 ただ、「梅の香が」で字余りになっており、ここがリズムが悪くなっています。テンポよく読めません。
 また、一読した際、意味がよくわかりませんでした。
 「梅の香り追いかけてきて感動した」というようには、読み取りにくいのです。
 素直に読むと、梅の香りが曲がり角全体に大きく広がっている、というように読めます。

 なにか、三十六さんが伝えたいことを伝えられる、うまい表現がないのか考えてみたのですが、ちょっと思いつきませんでした。

●並木研二さんのコメント2014/03/21

 上五は「うめのかが」で5文字。二歩先をゆくの意味もよく実感できました。秀句ですね。