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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

鈴木さん作2014年04月20日

かわひらこ遊ばせ日を編む鼓草

季語・春

 鮮やかなタンポポの周りを、蝶が飛び交ったり止まったりとしている様子です。自由に飛び回る蝶に比べ、地に張りつくタンポポは、まるで蝶を遊ばせているようにも見えてきます。俳句のはの字も分からない初心者ですが、勇気を奮って投句をさせて頂きました。

●かぎろいのコメント2014/07/07

 鈴音さん、こんにちは。
 「かわひらこ」とは、蝶の古名、「鼓草」とはタンポポの異名ですね。どちらも春の季語です。

 タンポポが蝶を遊ばせているように見えるとは、なかなかおもしろい発想だと思います。「日を編む」というのも、太陽の明るい日差しを感じさせて良いと思います。

 ただ、かわひろこ、鼓草と言われても普通の人には意味が通じにくいのが、ネックです。俳句は、なるべくわかりやすく、多くの人に伝わるように作るのが基本です。現代で名句として残っているのは、どれもわかりやすいものばかりです。
 古風な表現を使うと風流な感じが出るので、現代語を使うべきかは、判断に迷うところです。受け手に意味が通じれば、良い句だと思います。