春の日に溶けて戯むる吾子の声
季語・春
洗濯物を畳んでいると、遠くから、暖かな日差しに遊ぶ子供たちの溌剌とした声が聞こえてきました。
鈴音さん、こんにちは。
吾子(あこ)とは最初、人名かと思ったのですが、調べてみたら我が子のことだと知りました。
季語である春の日は、のどかで暖かくゆったりと長く感じる一日のことで、子供たちが遊ぶにはもってこいの日だと思います。
これは良い句ですね。
遠くで子どもたちが遊んでいる声で聞こえてきそうな句です。彼らを見守りながら家事をする母親視点であるのも、良いと思います。
難を言えば、やや発想が月並みだと思います。
母が子を想う句は、ありふれているので、なにか独自の視点が欲しいところです。
とんぼつり今日はどこまでいったやら
これは加賀の千代女の作品ですが、作者の独自の視点と生活感が出ていて、おもしろいです。
子供が何をして戯れているのか、具体的に書くと差別化ができると思います。