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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

鈴木さん作2014年04月20日

春の日に溶けて戯むる吾子の声

季語・春

 洗濯物を畳んでいると、遠くから、暖かな日差しに遊ぶ子供たちの溌剌とした声が聞こえてきました。

●かぎろいのコメント2014/07/07

 鈴音さん、こんにちは。
 吾子(あこ)とは最初、人名かと思ったのですが、調べてみたら我が子のことだと知りました。
 季語である春の日は、のどかで暖かくゆったりと長く感じる一日のことで、子供たちが遊ぶにはもってこいの日だと思います。

 これは良い句ですね。
 遠くで子どもたちが遊んでいる声で聞こえてきそうな句です。彼らを見守りながら家事をする母親視点であるのも、良いと思います。

 難を言えば、やや発想が月並みだと思います。
 母が子を想う句は、ありふれているので、なにか独自の視点が欲しいところです。

とんぼつり今日はどこまでいったやら

 これは加賀の千代女の作品ですが、作者の独自の視点と生活感が出ていて、おもしろいです。
 子供が何をして戯れているのか、具体的に書くと差別化ができると思います。