社会鍋軍服似会う肥満女子
樅の葉の香りほのかな小春風
留守居の夜声にして読む歌がるた
季語・冬
「社会鍋…」の句は俳句として成り立ちますか?
Takayaterukoさん、こんにちは。
はい。成り立ちます。
俳句は、五・七・五の十七音と季語を入れるのが原則とされていますが、これらのルールを破った自由律の句、無季の句というのも存在します。ルールは一応あるのですが、そこからは離れても大丈夫という緩さがあります。おそらく、これが俳句が現代まで続いている理由の一つかと思います。初心者でも参入しやすいのです。
「社会鍋軍服似会う肥満女子」
こちらの句は、肥満女子という表現がいただけないと思います。身体的な特徴をオチのように使うのは、人によっては不快感を与えるでしょう。
「樅の葉の香りほのかな小春風」
こちらの句は、意味がわかりにくくて、読後感が良いです。
やや月並みな印象を受けるので、もう少し、独自の視点が欲しいところです。
「留守居の夜声にして読む歌がるた」
こちらの句は、着眼点が良くておもしろいと思います。
子供が家で親を待ちながら、歌がるたで遊んでいる句ですね。
意味もわかりやすく、月並みでもなく、読後感も良いです。
3つの句の中でダントツに優れていると思います。