武者列の丸髷に舞ふ花の屑
季語・春
白井宿(群馬県渋川市)の八重桜祭での武者行列がありました。武者や稚児行のなかに年増の女性の着物姿の列もあって丸髷はありませんでいたが、折からの八重桜が満開で風に舞う花蕊が印象的でした。
唐辛子さん、こんにちは。
武者列と桜の取り合わぜ良い味を出していますね。
お祭りと、桜はどちらも一瞬で過ぎ去っていってしまうものなので、俳句の無常感に合っていると思います。
また、過ぎ去ってしまった武士の世の儚さも感じられます。
ちょっと気になったのが「花の屑」という表現です。
屑について調べてみたのですが、ゴミという意味以外の意味はなかったので、美しい情景の最後を「屑」で締める意図が、ちょっと良くわかりませんでした。
ただ、美しい桜の花びらをあえて屑と呼んで突き放している、他の俳句との差別化を意識しているのかな?と思いました。