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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

釣鐘草さん作2014年03月13日

花咲くを夢見て夢に冬籠り

季語・冬

 はじめまして。釣鐘草と申します。とても素敵なサイトさんだと思ったので、勇気を出して投稿してみます。
 少し前に作ったものなので、時季が若干遅いかもしれませんが、冬にあたたかさをもとめて家に籠っているとき、花の咲く春を待ち望みながらついつい冬眠でもしたくなってくる心境を詠んでみました。

●かぎろいのコメント2014/03/16

 釣鐘草さん、こんにちは。
 ぐっ、ちょっとわかりにくい句だと思います。
 まず「花」とは、晩春の季語です。そして、「冬籠り」は、冬の季語です。
 異なる季節の季語が2つ入っていると、季節感が混乱してしまいます。「花咲く」と来るので春かと思ったら、実はそれは夢の中の話で実は冬だった、となると何を伝えたいのか、わかりにくくなります。

 また、「夢見て夢」という表現が引っかかります。
 花が咲くのを待ち望みながら、眠っているということでしょうか? 「冬籠」というのは、冬眠という意味ではなく、冬の間、戸外へ出ず家に籠って暮らすことです。冬眠という意味で使われているのだとすると、本来の意味とは異なるので、意味がわかりにくくなります。
 単に夢の中に籠もるという意味で使われているのだとすると、果たして季語と呼んで良いモノかもわからなくなります。

 伝えたいことはなんとなくわかるのですが、「季重なり」と「夢見て夢」という二重表現のため、意味がよくわからなくなっています。