手を擦り膝を揺すりて飾り売り
(てをこすり ひざをゆすりて かざりうり)
季語・冬
かぎろいさん、こんばんは。
今年は早くから厳しい冬となっていますね。
冷たい風の中、盲縞の飾り売りが、がんばっていました。
安眠父さん、こんにちは。
これは年末の寒い日の様子が良く表現されていますね。
吐く息の白さまで伝わってきそうです。
寒さを「手を擦り膝を揺すりて」と表現しているところが秀逸です。
寒さなどを表現する時、寒いと言ってしまうのは文芸では二流で、いかに直接的な表現を使わずに、よりうまく寒さを伝えるかが作者の腕の見せどころです。
また、正月に使う注連飾、門松といった物を神社の境内などで売る飾売を季語にしたところも、寒さに必死に堪えて年末年始の稼ぎどきに精を出す様子が伝わってきて、良いと思いました。
かぎろいさん、おはようございます。
丁寧なコメントありがとうございます。
寒風の中、寒さに耐えている飾り売りを、「寒」という字を使わずに表現するには……と、考えました。
はからずも、かぎろいさんにその点をご指摘頂き、嬉しく思っています。
ありがとうございました。