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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

濱田 千代子さん作2013年05月01日

聖霊会 篳篥の音 揚羽舞う

季語・春

 四天王寺さんの聖徳太子のお誕生を祝う聖霊会で、雅亮会の舞楽が夕刻まで続きます。寒さの残る日差しの中、雅楽が奏でられ舞人が鮮やかに舞います。その日差しの中アゲハチョウが陽光にひらりと舞い上がりました。
 すべてがその時の中で調和していると思いました。 日常を離れ、時を忘れた思い出の一日です。

●かぎろいのコメント2013/05/01

 はじめまして。
 画数の多い漢字が並んでいること、聖霊会、篳篥という聞き慣れない単語があることから、やや取っつきづらい印象を受けました。
 篳篥は、読める人が少ないと思うので、「しちりき」とひらがなにした方が良いかと思います。俳句の入門書などによると、俳句は、わかりやすさが重要なので、難しそうな印象を与えるのは、不利になるかと思います。
 松尾芭蕉や正岡子規などの名句も、たいてい、わかりやすく平易な表現になっています。

 俳句の構成としては王道で、その場の情景が良く浮かんできます。題材はとても良いのですが、やや月並みな感じがするのが残念です。
 アゲハチョウの美しさを表現するのであれば、そこだけにフォーカスを当てて、写生してみるのも良いのではないかと思いました。