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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

森 さと子さん作2013年06月24日

世界遺産富士を仰ぎみ雲の峰

世界遺産初日の富士に手を合わす

季語・夏

 こんにちはよろしくお願いします。
 富士山が世界遺産に登録されるニュースを聞いていまして、なにか句ができないが考えていました。
 過去に忍野村に通う日々がありました。目にすることで癒されている思いを体感したことが思い出されます。

 1句目は季語にこだわりました。

 2句目は季語がない(またです)、といいますのは初日を「はつひ」ではなく、遺産登録された翌日を思っていますので「しょにち」と読みたいからです。
 「しょにち」とよむには無理があるのでしょうか。
 だとすると、「はつひ」と読むならそれは、リアルタイムではなく、来年新年をむかえた時の句と考えられます。自身で句を詠んでいながら落ち着かないです。
 たぶん、このような句は作り変えた方が良いのだろうと思えてきました。何分いつものとおり勢いだけ? 自分らしい句を楽しみたいです。お付き合いよろしくお願いします。

●かぎろいのコメント2013/06/24

 こんにちは。 
 1句目の方が、2句目より良いと思いました。
 世界遺産に登録されたのは、6月ですし、雲の峰という季語が富士の雄大さに合っていると思います。

 2句目の『初日』は、やはり初日の出と誤解されてしまいやすいと思います。「しょにち」と読むこともできますが、俳句で富士、初日と出て来たら、どうしても初日の出を連想してしまいます。
 また、お正月の句として詠むと、月並みな印象の句になってしまいます。
 俳句は、なるべく頭の中で想像した情景ではなく、ありのままを詠むのが良いとされているので、この点でもマイナスです。
 なので、2句目は捨てて1句目を選ぶと良いかと思います。