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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

森 さと子さん作2013年07月16日

友を待つ暑中や熱く五十年

友を待つ夏の日熱く五十年

季語・夏

 こんばんは、書中お見舞い申し上げます。
 この度、小学校で仲良しだった友が、近郊に住んでいることがわかりました。50年ぶりに会いましょうと言うことになりました。
 夏の暑さと心待ちにする楽しみで心も熱いを、何とかいい表わしたいと思いました。このような句でもいいのでしょうか。

●かぎろいのコメント2013/07/18

 森 さと子さん、こんにちは。
 このような句も良いと思いますよ。

 二つの句を比べると「友を待つ暑中や熱く五十年」の方が良いと思いました。
 「夏」という言葉は季語としてストレートすぎて、面白味に欠けます。

 読んだ印象としては、50年という数字に重みがあって、友との再会を50年近くも待ちわびていた、という意味に受け取れました。もしかすると、実際はそんなに重い話ではなく、気軽な再会だったのかも知れませんが。
 また、50年という長大な歴史が夏の暑さを増す効果も出していると思います。森さんの意図した通り、外の暑さと心の熱さがうまく駆け合わさっている感じです。