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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

長良 純子さん作2013年01月26日

 かたまりという香を見たり花蝋梅

 自己流で俳句を始めて1年半、始めて投句させて頂きます。
 よろしくお願いいたします。

●かぎろいのコメント2013/01/26

 はじめまして。
 一読した際、花が一群となって艶やかに咲いている景色が目に浮かびました。情景が良く伝わってくる句だと思います。
 最初、花蝋梅というものが何かわからなくて、調べたところ、1月から2月にかけて黄色い花を付ける蝋梅(ロウバイ)という花のことだとわかりました。
 花蝋梅とは、(カロウバイ)と読んで、五音でしょうか?

 美しい景色は良く伝わってくるのですが、リズムがいささか悪いように感じました。
 「かたまりと」で五音。「いう香を見たり」で8音、字余りです。言葉に出して詠もうとすると、「かたまりという」まで一気に詠む感じになります。
 俳句は短い音楽と言われるほど、口に出したときの調子を大切にするので、次回からはリズムや語呂にまで気を遣われると、もっと良い句になると思います。

 また、「香を見たり」というように視覚だけでなく、嗅覚に訴えている点が、花が咲き誇っている様子を良く伝えており、良いと思いました。