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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

長田亜子さん作2012年09月18日

秋遍路思いの丈を置土産

陽伸ばすや色の無き風声かすめ

季語・秋

 やるせなさや、日々の想いを浄化したい気持ちを含めています。
 俳句は、もっと自然や風景に重きを置いて詠むものでしょうか。
 おおらかさに欠けてる気もします。(現心情の表れ?!)
 雄大な景色の中に身を置きたいなあ・・です。

●かぎろいのコメント

 こんにちは。
 俳句は確かに自然を詠み込むのがスタンダードだと思います。人物を中心にしてしまうと、川柳っぽくなってしまいますからね。
 ただ、「朝顔に釣瓶取られてもらい水」のような日常生活の一コマを詠った名句もあるので、雄大な自然を写生した物が全てではないと思います。
 夏目漱石などは、「行く年や猫うずくまる膝の上」といった猫への愛着を詠った句を残しています。