春なれば 蝶に負けまい 群雀
春の蜜 乙女の如き 長電話
抱きしめず 余韻残して 朧月
群雀は 黄色のお花でもあり、群れたスズメでもあり・・いずれも芽吹く季節の勢いのある春風景。
{春の蜜}は甘さをイメージできる 蜜。こういうのは字数だけ俳句でしょうか。
投句の中で、下記2つが、自分で好きです。
春なれば 蝶に負けまい 群雀
蝶のひらひら不安定な飛び方が好きで、目が行きますが、その人目を引く蝶に勝って、2通りのいずれの群雀も、春の陽光の中、生に勢いがあって魅力的。
今の自分に足りない、生きてることへのまぶしさを感じました。
抱きしめず 余韻残して 朧月
朧月の句は 言わずもがなの 清く正しい?恋心。
ドロドロ感はなく、個人的には淡々として受け止めてほしい句です。
こんにちは。
「春なれば蝶に負けまい群雀」こちらは、空にぶわーっと雀の群れが舞っている感じがしましたが、花の名前でもあるのですね。
どちらの意味にも取れる上に「蝶」と「雀」は、同じ空を飛ぶ生き物ですし、「花」は蝶にとって不可欠な栄養源なので、どちらにしても相性が良く、味わい深い句だと思います。
これはなかなか良い句ではないでしょうか?
「春の蜜乙女の如き長電話」
こちらは、俳句というより川柳の傾向が強いですね。
春を無理矢理入れて、俳句の体裁を取っているような感じになっているので、いっそう川柳として作りなおしてしまった方が、潔くて良いと思います。
「抱きしめず余韻残して朧月」
こちらは、なんとなく恋を連想させる句ですね。
春は恋の季節ですし、「抱きしめず」「余韻」というのも男女の仲を想起する言葉です。