彷徨いし 残り香抱く 白牡丹
(さまよいし のこりかいだく はくぼたん)
季語・初夏
かぎろいさま、お変わりありませんか。久々です。
お願いいたします。
今、咲き誇る牡丹の芳しいスゴミに、何もかもが、吸い込まれて包まれてしまいそうです。個人的に5月1日記念。ちなみに牡丹は初夏の季語。
お久しぶりです。
美しい白牡丹の情景が浮かんで来る、とても良い句だと思います。
ただ、私の読解力、知識不足が原因かと思うのですが、雰囲気は伝わってくるのですが、句の意味が良くわかりませんでした。
「彷徨し」というのは白牡丹が彷徨っているのでしょうか?
「残り香抱く」は、白牡丹が散る寸前、あるいは手折られて、人に持ち運ばれているから、彷徨って、香りが減ってきているということなのでしょうか?
もしそうだとしたら、これは何らかの隠喩なのでしょうか? 例えば、婚期を逃しそうな女性など。
いろいろな解釈ができるので、味わい深い句だと思います。
かぎろいさま。
いつも遅いお返事になりごめんなさい。
コメントをいただけるのを楽しみに拝見しております。
白牡丹の句の解説。ふっとすぐ浮かんだ句です。
牡丹園へ行きました。ひときわ白牡丹が大きくて香りを放っていたのです。そういった自然の生の気迫に魅かれます。
彷徨っているのは、 私の雑念。あの人の気配やワタシの匂いやそんなとりまく俗的なもので、その残存を 白牡丹の神々しい香り=自然の霊力のようなものが、全て受け止めて清め、新たにしてくれる気がしたのです。
いっときその匂いに圧倒されながら深呼吸して、無(心)に帰った気がしました。 それが句になりました。
詠んだ方の解釈で、御理解頂ければよい句です。
かぎろいさまには、どんな心持だったかお伝えしたいと思いました。