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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

長田亜子さん作2013年09月16日

秋月夜在り処照らせしほおずきの

季語・秋

 季語・秋月
 秋口まで残るほおずきを、その月の明るさで照らし探して。

●かぎろいのコメント2013/09/16

 長田さん、こんにちは。
 月に照らされたほおずきの情景が思う浮かぶ、秋らしい句だと思います。
 美しい景色を描写しているので、読後感も良く、しんみりとします。
 「在り処照らせし」ということは、ほおずきは他の草花に埋もれてしまっている感じでしょうか? 著者はほおずきを月明かりのおかげで見つけ出せた、とも読めます。  

 気になった点は、「秋月」「ほおずき」と季語が二つある季重なりになっていることです。
 秋月の方が強い季語であるとわかるので、特に問題ないとは思うのですが、詠む人によっては気になるかも知れません。

 また、ストレートすぎて、月並みにも感じられます。
 美しいのですが、はっとするような面白味にはやや欠けるかなと思いました。 

●長田 亜子さんのコメント2013/09/19

 ほおずきは、闇夜や草木や、何やらエトセトラで隠れていて、月明かりで見つけたいし、見つかるべき。紅いほおずきは、大切なものをあらわし、良い意味で毒。