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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

並木研二さん作2013年11月21日

風呂吹きを箸で切り分け幾何模様

季語・冬

 味味噌でいただく風呂吹き大根もコンビニのおでんにも目が無い(大好物)人間です。だけに四つに割って・・でなくて、酒を友に“六つ割りくらいにちびちび”とがいつものことです。丸を均等に六つに割るには・・とか、ふと思いつきの一句です。冬の夜は「酒と食の楽しい夜」です。

●かぎろいのコメント2013/12/02

 並木研二さん、こんにちは。
 箸で切り分けた風呂吹き大根の断面が幾何学模様に見えた、というものですね。

 一読した際、ちょっと違和感を感じたので、よくよく調べ見ると、最後の「幾何学模様」が「きかがくもよう」の6音で、字余りになってしまっていますね。
 また、幾何学模様という言葉から受ける印象が、数学的で硬いイメージですので、大根を煮て食べているほのぼのとした情景に合っていないような感じがします。幾何学とは、図形や空間の性質を研究する数学の一部門です。

 最後の下五だけ、別の言葉に変えられると良いのではないかと思いました。

●並木研二さんのコメント2013/12/09

 いつもご高評をありがとうございます。この句、幾何学模様でなく「きかもよう」の下五です。五角形や六角形の形を組み合わせた染色など一般的に「多角形の模様」を幾何模様と言いますから、大根を5角形に切って遊んでる雰囲気の句として自分では気にいっています。

●かぎろいのコメント2013/12/13

 すみません。先入観から誤読してしまったようです。