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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

並木研二さん作2013年07月06日

幼子や蚊遣りの豚もオモチャなり

幼子は蚊遣りと遊び余念なし

季語・夏

 かぎろひ様
 よちよち歩きの幼子が、蚊遣りの豚を見つけてオモチャと思い、ひっくり返して灰を浴びてもお構いなし・・ひとしきりの“ひとり遊び”の光景を目にして、思わず作句しました。

 二句、いずれも捨て難し・・或いは駄句かもしれません。大変、厚かましいのですが、うつろひ様の添削を頂戴できますれば幸甚です。

●かぎろいのコメント2013/07/07

 並木さん、はじめまして。
 2句を比べると、上の句の方が良いですね。

 幼子や蚊遣りの豚もオモチャなり

 最近の蚊取りは、ゆるキャラブームなどの影響もあってか、デザインがとてもかわいい物が多いです。小さい子供にとっては、蚊取り線香のブタも立派なおもちゃなのだと思います。
 大人ではなかなか気づけない、その着眼点がおもしろいと思いました。
 子供は俳句の題材にするのにとても向いていると思います。

 幼子は蚊遣りと遊び余念なし

 こちらの句は、最初の句と比べると具体性が乏しく、幼子がどうやって蚊取りと遊んでいるのか、イメージしづらいです。
 俳句はなるべくありのままの自然を切り取って描写するのがコツなので、上の句の方が良いと思います。