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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

並木研二さん作2013年07月21日

天の川地には螢の光る川

季語・夏

 八ヶ岳山麓。宿の人におしえてもらって蛍狩りですが時間が早くて薄明の刻。あたりを散策して気づけばすっかり闇。再び川に降りてみれば薄闇のなかに「蛍、ほたる、蛍」。宿へ帰る道すがら・・思わず衝いて出た一句です。月並みな表現句でゴメンナサイ。

●かぎろいのコメント2013/07/23

 こんにちは。
 とても綺麗な印象を受けました。

 天の川の星々と、川を飛び交う蛍を対比させた句ですね。蛍の舞う川を地上の天の川に見立てているとも言えます。
 この対比は、確かに月並みな発想と言えるかも知れませんが、とても綺麗な情景なので、読後感がとても良いです。

 松尾芭蕉の名句に「荒海や佐渡に横たふ天の川 」というのがありますが、こういった教科書的な句と比べると、世界の広がりを感じさせるというより、いかに美しさを表現するか、といったことを重視しているように思えました。

●並木研二さんのコメント2013/07/23

 かぎろひ様。
 ご高評をありがとうございました。多分に俳句的な作品と言うより、自分の感動感想メモのような語呂合わせのようで、忸怩としてましたが、少しは俳句にもなっているんですね。