立葵仰ぎ見る先銀河かな
季語・夏
古都の駅、ホームを出はずれた線路脇に丈の高い立葵が群生してます。その丈の高い花の先を仰げば、星宿っていた夏の夕間暮れの空でした。
こんにちは。
今回の句は、とても壮大ですね。
星や月ではなく、銀河という言葉を選んだところにセンスを感じました。
もし、星や月、夕暮れなどという言葉を使っていたら、たちまち月並みな句になっていたでしょう。
銀河という言葉を使うことで、世界の広がりや、作者の感動がよりよく伝わってきます。
実は一読した際、『銀河かな』の意味がよくわからなかったのですが、よくよく考えてみると、星空を立葵の先に見ていることがわかりました。
ややわかりにくい感じもしますが、おや? という驚きがあるので、注目されやすいと思います。
かぎろひ様 ご講評をありがとうございました。確かに発句しましたときは未だ薄暮で、明るい一等星が光るのみの空でしたから、「仰ぎ見るさき宵の星」と発句してました。
しかし、何度も読み返してますとかぎろひ様ご指摘のとおり、薄っぺらな普通の情景句です。薄命の空でしたが「やがてこの天は天の川流れる銀河に成りし・・」と、「銀河かな」と推敲させていただきました。
「本当に、さすがにかぎろひ様」、鋭くポイントを見抜いていただいて感激しました。ありがとうございました。