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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

並木研二さん作2013年09月05日

インク切れ未完の秋句筆掠る(かする)

季語・秋

 万年筆のインクが切れかけてます。それでも「浮かんだ句想を忘れじ・・」と焦りながら掠れ(かすれ)がちの文字で書き留めています。でもこれもまた川柳の域に近寄り・・でしょうか?

●かぎろいのコメント2013/09/14

 並木研二さん、こんにちは。
 これはちょっと俳句とは言い難いですね。
 「秋句」が季語なのでしょうが、秋でなくとも秋の句は作れるので、これで季節を感じるのは無理があります。

 なんというか、一読した際、おもしろさにニンマリしてしまったので、このユーモア感覚は川柳に近いものだと思います。
 発想としてはとてもおもしろいと思います。

 小説家にもシリアスな話を書いているつもりなのに、読者から「笑えました」というファンレターをもらう人がいます。どうもユーモア気質の人というのは、自分では意識せずとも面白いことを書いてしまうようです。
 並木研二さんもユーモア気質の方かもしれないので、いっそうのこと、ユーモアを追究した川柳に挑戦してみても良いかも知れません。

 また、アイディアが浮かんだら、すぐに書き留めるという姿勢は見習いたいです。

●並木研二さんのコメント2013/09/16

 かぎろひ様。ご指導をありがとうございました。思いついたらすぐに投句する・・が悪い癖です。デモこうして客観的にご指導いただいて、自分で推敲出来るのもまた、何よりの楽しみでもあります。
 この句「インク切れ秋を書き留め筆掠る」と改句してみました。どのようなモノでしょうか?

●かぎろいのコメント2013/09/17

 こんにちは。
 思いついたらすぐに投句する。良い習慣だと思います。
 改稿された句の方が、俳句として良くなっていると思います。
 テンポが良くなり、句に勢いが出たように感じます。

●並木研二さんのコメント2013/09/21

 決して“賞められてる”と自惚れてはいませんが、しかし“かぎろひ”さんに上手に持ち上げていただいて自信になります。またまた意欲です。ありがとうございました。