病室で音を味わう花火かな
季語・夏
昨日、重い病気の母を見舞った際、近所で花火大会がありました。病室の窓から花火は見えなかったのですが、音だけを母と鑑賞しました。
私は書道をしていますので、この俳句でよろしければ、母に贈りたいと思っています。ご指導の程よろしくお願いします。
西條鶴峰さん、こんにちは。
わかりやすいのですが、ちょっと言葉が直接すぎるかなと思いました。
世界の広がりを味わう句というより、説明的な文になってしまっていると感じます。
例えば、正岡子規の名句に
いくたびも雪の深さを尋ねけり
というのがあります。
これは病床の子規が、外を見ることができない苦しい心の内を詠んだものです。雪が静かに降り積もっていく様子や、子規の心中の苦しさが想像できます。
こういった句を作るのは非常に難しいのですが、想像の余地や余韻を味わうのが俳句の醍醐味ですので、あまり説明的な文になってしまってはいけません。
例えば、病室という言葉を使わずに病室にいることを伝えることができると、格段に良い句になると思います。