散歩道 薫る若葉に 時季を知り
季語・夏
家の近く丘の林を何時ものように散歩していると、辺り一面に漂う若葉の香りに夏が近いなと感じ詠んだ句。
こんにちは。
正直でわかりやすい句だと思います。
散歩道をのんびり歩いている感じが風情があって、良いですね。
ただ、月並みである感じが否めません。
探せば、おそらく類句がたくさんあると思います。
また、今のままだと若葉よりも、句を詠んでいる作者の方にスポットが当たってしまっています。俳句は自然を詠むのが基本で、人間を詠むと川柳に近くなってしまいます。
若葉吹く風さらさらと鳴りながら
広瀬惟然
こちらは江戸時代の俳人、広瀬惟然(ひろせ いぜん)の句です。
完全に若葉の描写に終始しており、こちらの方が世界の大きな広がりを感じやすいと思います。