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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

さくらぶんたさん作2013年05月07日

散歩道 薫る若葉に 時季を知り

季語・夏

 家の近く丘の林を何時ものように散歩していると、辺り一面に漂う若葉の香りに夏が近いなと感じ詠んだ句。

●かぎろいのコメント2013/05/09

 こんにちは。
 正直でわかりやすい句だと思います。
 散歩道をのんびり歩いている感じが風情があって、良いですね。

 ただ、月並みである感じが否めません。
 探せば、おそらく類句がたくさんあると思います。
 また、今のままだと若葉よりも、句を詠んでいる作者の方にスポットが当たってしまっています。俳句は自然を詠むのが基本で、人間を詠むと川柳に近くなってしまいます。

若葉吹く風さらさらと鳴りながら
広瀬惟然

 こちらは江戸時代の俳人、広瀬惟然(ひろせ いぜん)の句です。
 完全に若葉の描写に終始しており、こちらの方が世界の大きな広がりを感じやすいと思います。