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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

さくらぶんたさん作2013年10月11日

鳥たちの 宴の終わりや 柿の皮

季語・秋

 熟した柿の実に鳥が群れ、飛び去った後には中身だけをきれいに食べ尽して皮だけが残っていた状況を詠みました。

●かぎろいのコメント2013/10/22

 さくらぶんたさん、こんにちは。
 これはおもしろい句ですね。
 世界の広がりを感じさせると同時に、クスリとするユーモアもある句です。
 できれば、何の鳥なのか、鳥の名前もあると良かったように思えます。
 ただ、「柿の皮」に焦点を当てるのが目的であれば、季重なりにもなりますし、これで良かったのかも知れません。

 鳥たちの自由奔放さや喜びようには笑いを感じさせるものがありますが、同時に、宴が終わった後の虚しさ、しんみりした感じも伝わってきます。
 笑いと虚しさという二つの感情を同時に呼び起こす、なかなか印象に残る句だと思いました。