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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

高橋みよ子さん作2013年06月22日

雑草といたちごっこの暑さかな

長雨やゴムは伸びたり夏帽子

竹落葉犬にじゃれつき尾の飾り

季語・夏

雑草の句→庭の雑草をこの間抜いたばかりなのにもう生えている

長雨の句→長い雨に帽子をひっかけておいたら出かけることもないと何だかゴムが伸びてきたようだ

竹落葉の句→犬の散歩にでかけたときに落ちてきた枯葉が尻尾についていて歩くたびに揺れていておかしかった

●かぎろいのコメント2013/06/24

 こんにちは。 
 3句目が非常に良いと思いました。
 犬の嬉しそうな顔が目に浮かびますね。
 わかりやすく、月並みな感じもまったくせず、なにより読後感が良いです。
 竹落葉(たけおちば)という季語は、今回初めて知ったのですが、初夏の季語なのですね。

 長雨の句は、梅雨でずっと外出できない状態をコミカルに笑い飛ばしている感じがしました。 実際にはそう簡単にゴムの質が悪くなることもないでしょうが……

 雑草の句は、うんざいしている様子が伝わってきます。暑い中、草むしりをしなくてはならない悲惨さをユーモアに変えている点が、俳諧的だと思います。