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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

遠野圭さん作2013年10月13日

柘榴食ぶ乳房痛しといふ少女

季語・秋

 親戚の小五の女の子。子どもから乙女への過渡期なんでしょうね。けっこう痛いらしいですよ。

●かぎろいのコメント2013/11/01

 遠野圭さん、こんにちは。
 石榴の木、昔、実家の庭にもあって食べたことがあります。

 石榴と乳房の痛みに何か関連性があるかと思ったのですが、調べてみたところ、特にそのようなことはないようですね。
 石榴が「季語を入れるための季語」になってしまっているのが、残念だと感じました。例えば、「石榴食う」を「秋桜」にしても、意味が通ってしまいます。
 このような入れ替え可能な季語や言葉は、その句を構成するために絶対に必要な物ではないため、よろしくないとされています。
 この句の場合、「石榴」という季語を使う必然性を作るか、少女の別の仕草や表情などを詠むと、良くなるのではないかと思います。