暮早しため息もまた一瞬に
季語・冬
ふうという息をつく間もなく日が暮れます。これから忙しくなるというのに、やれやれです。
遠野圭さん、こんにちは。
冬になって日が短くなっているのと、年末になって忙しくなっているのを掛けている句ですね。ため息をついている暇もない心情がよく伝わってきます。わかりやすくて良いと思います。
ただ、ネガティブな句であるため、読後感は良くないです。
正岡子規の「いくたびも雪の深さを尋ねけり」といった句も、口惜しさといったネガティブな感情が込められていますが、同時にも自然賛美もされているので、読後感が良いです。
なにか俳句的な自然の美しさを描写するような要素が入っていたら、もっと良かったと思います。