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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

山田 たかしさん作2013年09月06日

一束が越後の重み稲を干す

母の手が新米の湯気もってくる

季語・秋

 棚田が好きで、写真を撮りにいきます。新潟県星峠の棚田に行ったときの俳句です。
 棚田文化がいつまでも継承されますように。

●かぎろいのコメント2013/09/14

 山田さん、こんにちは。
 これはとても良い句だと思います。

 どちらも日常生活で感じる、お米のありがたさと人のぬくもりを伝えており、技量的なこともさることながら、題材とそれを詠む感性がとても優れていると思います。
 棚田が好きとおっしゃるだけあって、愛が籠もっているのがわかります。
 特に「母の手が新米の湯気もってくる」は、母の愛情を感じさせるので、読後感がとても良いです。

 とくに欠点らしい欠点はありません。
 俳句の大会やコンクールに出しても、良い評価を受けるのではないかと思います。お手本にしたい句です。