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俳句の作り方、歴史、俳人を探求。日本俳句研究会

投句の批評

山田 たかしさん作2013年12月02日

七輪のするめくるりと冬怒涛

処女雪の枝にみくじのハの字かな

季語・冬

 また投句します。かぎろいさんの句評が勉強になります。
・海岸の古い網小屋でするめを焼いている。小さな窓に冬の荒波が逆巻く。
・初雪が止んだ神社の境内。細い梅の枝に一つだけ御神籤が結んである。偶然、そこに光が射した。

●かぎろいのコメント2013/12/02

 山田 たかしさん、こんにちは。
 最初の七輪の句、これは斬新な取り合わせですね。月並みな感じがまったくしません。
 スルメが焼ける良い匂いに、大波が押し寄せる音が被さってきて迫力があります。語呂も良いですね。
 他の人がマネできない、かなり良い句だと思いました。

 対して、処女雪の句は、若干、月並みな感じがしました。
 意味はわかりやすいのですが、語っている内容は陳腐です。
 おみくじがハの字型をしているのは当たり前なので、「ハの字かな」の部分は蛇足のように思えます。ここを削ってるか、おみくじを別の言葉で表現できると、もっと良い句になるのではないかと思います。