季語を動かなくするコツ。その季語を選んだ納得できる理由があればOK。

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質問:季語が動かない句の方が少ないと思いませんか?/かぬまっこさん

秋の田へ弁当二つ届けをり

この句は季語が動くと言われました。
夏井いつき先生はTV番組プレバトの中で季語を変えると雰囲気が変わる様な話をしています。でも、それは季語が動くということですよね。

むしろ、季語が動かない句の方が少ないと思いませんか?

その季語を選んだ納得できる理由があればOK/回答者:ハオニーさん

秋の田へ弁当二つ届けをり

こちらの句は、季語が「季節+場所」の意味を持っていれば何でも構いませんね。
しかし、敢えて「秋の田」にした理由が分かれば納得するものです。

その納得させる材料をいかに用意するかが、俳人の格の見せどころですね。
例えば、

秋の田へ弁当二つ抱えゆく

とすると、農作業をしている身内に弁当を届けて一緒にご飯にしようとしている心理が見えてきます。
「抱えゆく」に作者の心理が入ってきて、作者がなぜこの季語にしたのかが、なんとなく理解できるようになるものです。

季語が変われば雰囲気が変わるのは、確かにその通りです。
それが俳句の面白さでもあるのです。

しかしその違いを使いこなせないと、読み手に届いたときに内容が食い違うものです。

季語が動かない句の方が少ないのも、確かにその通りです。
しかし、なんとかして季語を動かないようにした句は、季語が動く句よりも遊んでいる言葉が少なく、良い句になります。
特に「かな」が遊んでいたら恥ずかしいことです。

それ以前に、私は動こうとする季語を何とかして繋ぎ止めようとする姿勢が必要だと思っています。
それがないと単なる報告であり、作品とはなれません。